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無意識のデータベース
2024 May / 17 Fri ×
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2007 September / 07 Fri ×
古い木造のアパート平屋建て。
母親が住んでいるはずのこの部屋に真っ黒なゴールデンレトリバーがいた。
まだ子犬。
もっと大きくなると言う彼をなぜ母が飼っているのか不思議だった。
屋外で用を足す習性かどうかわからない。
「ウンチはダイジョウブ?」と彼に訊く、
だいじょうぶそう、と彼は言っているけれど
寝る前にやはり散歩に行ったほうがよさそう、と思った。

家を出ようと玄関に行くと隣の部屋からノックが聞こえる。

玄関の板間と6畳の居間の間にドアがあって向こうから開いた。
出てきた隣の部屋の住人はグレイハウンドのような躯体のブラウンの犬を連れている。
そのイヌの頭はブドウの房のようにボコボコしている。
隣人はにこやかに笑って貰いモノのみかんを渡してきた。
ソレを受け取ると半分やわらかい。
彼のイヌは彼からよろこんでみかんの房を受け口にする。
自分の黒いゴールデンにも食べさせようと皮をむくとみかんは八朔ほどの大きさになる。
不審そうにソレを見ているから隣人の犬をお手本にしようと食べさせる。
みかんの房を1つ外して半分に割り、ゴールデンに差し出すと
彼は人間の格好になっていてソレを受け取って隣人のイヌに食べさせようとした。
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