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無意識のデータベース
2024 September / 22 Sun ×
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2000 October / 05 Thu ×
■■■■■の■■■、知ってる?と、雑貨屋の小売店主は訊いた。
■■■■■かぁ、■■■■■だったら巧くやってくれるかも、そんな風に応えた。
髪型がどうとか、服がどうとか、そんな話だった。
スクールバスが来たから、園児達、生徒達を乗せて小売店の前から黄色いバスは出発していった。
店の中は観光地のバス停の待ち合い土産物屋のように保護者と園児でごった返していた。
行き先を間違えているのに気付いていながら笑顔で園児を送り出すママたち
行き先自体が問題らしくて、あんな街の学校になんてやれないわ、そんな風に険しい顔をしたり
スラングの違いからくる間違いかも?と思ったりしてあまり構わないことにした。
キヨカはライブのチケットがとれたから、行くね、といってバスの列に並んだ。
僕は店の入口の隅っこでその喧燥をボンヤリ眺めていた。
外は暗くて、画面のガッコウの広場も暗くて、夜型のガッコウなのか、もう朝はこないのか、

■■■■スクールは人種入り乱れての中流から低所得者家庭の生徒がいる。
関心を向けられたい■■■■君(12)は古タイヤと新タイヤを足で蹴って遊んでいた。
(なぜか古タイヤを使うとセンセイに怒られるから。)
■■■■君は何かふてくされていた。
ふてくされても両親が迎えに来たり、生活がよくなったり、そんなことはないのに
わかっているはずなのに、愚かしいこととはわかっていても止められないものかなぁ、
とげんなりしながら見ていた。
■■■■君はイライラしながら赤い煉瓦の壁にぽっかり空いたご丁寧にネオンカンまで取り付けてある
1人入れる程度のDJブースが開いていたから落ち着いてDJの真似事をして遊びはじめた。
DJごっこをしている■■■■君の近くには2人の、おそらく同じクラスの少年2人。
2人も■■■■君に関心を示して遊びに混ぜてもらおうと寄って来たみたいだ。
広場には他にも生徒達のグループが出来ていた。いわゆる仲良しグループ。
カメラ(視点)の手前にはオネェサン気質の体格の良い女子(おそらく12,3)と、小さな金髪少女とスパニッシュ系の黒髪少年(6〜8)、
同じ街に住んでいるらしく、小さな方のかたいっぽと姉妹かもしれない。
向こうの方にも2,3グループ見える。

10歳前後の白人少年がリーダーのそのグループは、今迄自分たちが通っていたスクールより程度が劣るから
通学させられているこのガッコウがキライだった。
挙げ句、自分たちはエリートだという意識があって、他の生徒達を蔑んでいた。
彼らの集会に■■■■■が二言三言助言した途端、リーダーの少年はニヤリ、と笑った、
それは面白い、と考えたようだった。

広場にまどろんでいたみんなは、突然現れた武装したクラスメートに驚いた。
驚いた途端に轟く地響きに崩れ落ちていく。
銃弾から身を守れても、逃げ場のないここでは結果、肉の塊になるしかないようだ。

銃声の二重奏。
警官隊は犯人グループの少年達を射殺した。
犯人グループは6,7人。全員。

犯行現場は固まった血だらけで、最初の被害者も最後の加害者も残っている肉片も、
眼球が床の上に落ちていて、仰向けに、かろうじて頭の形が残っているリーダーの少年を見て
何もここまで蜂の巣にしなくてもいいのに、と思った。
写真を撮る、遺体を袋に詰めていく、鑑識の1人が小さな干物のようになった体を持ち上げる、
殺されてからすりつぶされて、原形が留まっているだけマシですよ、
小さな黒髪の少年の隣に散らばる肉片は、たぶん、体格の良い女の子のモノだ、
木の床の一枚が抜け落ちていて、その中にまでだらん、と腕や脚が落ちている。
どうしてここまでやっちゃえるのか理解に苦しむが、目を背けず見なくてはいけないと思った。

背後から誰かの手が首に触れた。
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