2024 September / 22 Sun
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2000 December / 26 Tue
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地下にある大聖堂、
黒の法衣を纏った大人たち。
憂いても嘆いても、何も変わらない。
祭壇に向かって差し出す手、祈りの頭。
放課後の教室には電灯が灯っている、暗く垂れ込めた空から黒い雨が降っている、
学校には生徒が少なくなってしまって僕は3つ上の兄貴と同じクラスだ。
雨の滴るガラス窓に人の顔が映ったみたいで、
担任の先生(文学少女がセンセイになったカンジのヒト)までが誰かいるね、なんて云うから、
僕はとても怖くなって早く帰りたかった。
雷光の止まない、雨が降ってばかりいる土曜日の午後の国は人類の文明の終焉を告げているのだ。
同い年のクラスメート■■■■くんのオカァサンがシゴト帰りの事務服で赤い軽自動車から降りたのが、
窓の向こうは木が揺れているのしか見えないけど、窓に顔を付けて左を見るとちゃんと校庭が見えるんだ。
兄貴は帰ろう、って黄色い学童カバーのついたランドセルを背負って僕の机にやって来た。
僕らには迎えに来てくれる人なんかいないんだ、この雨の中、僕らは僕らだけで帰らなきゃいけない。
耐性ができてるから少しぐらい濡れたってへっちゃらだけど、ちょっとサミシイ。
玄関に向かう途中、高学年のクラスがある、実習中で誰もいない、
兄貴は勝手に入って物色しはじめた。
気乗りのしない僕は早く帰ろうよぅ、なんてゆって教室には入らなかったけど、
兄貴は■■■を見付けて僕に見せた。
これで■■できるぞ!なんて得意げに云う、僕も■■になるのは嬉しい、
2人でニコニコだ。
黒の法衣を纏った大人たち。
憂いても嘆いても、何も変わらない。
祭壇に向かって差し出す手、祈りの頭。
放課後の教室には電灯が灯っている、暗く垂れ込めた空から黒い雨が降っている、
学校には生徒が少なくなってしまって僕は3つ上の兄貴と同じクラスだ。
雨の滴るガラス窓に人の顔が映ったみたいで、
担任の先生(文学少女がセンセイになったカンジのヒト)までが誰かいるね、なんて云うから、
僕はとても怖くなって早く帰りたかった。
雷光の止まない、雨が降ってばかりいる土曜日の午後の国は人類の文明の終焉を告げているのだ。
同い年のクラスメート■■■■くんのオカァサンがシゴト帰りの事務服で赤い軽自動車から降りたのが、
窓の向こうは木が揺れているのしか見えないけど、窓に顔を付けて左を見るとちゃんと校庭が見えるんだ。
兄貴は帰ろう、って黄色い学童カバーのついたランドセルを背負って僕の机にやって来た。
僕らには迎えに来てくれる人なんかいないんだ、この雨の中、僕らは僕らだけで帰らなきゃいけない。
耐性ができてるから少しぐらい濡れたってへっちゃらだけど、ちょっとサミシイ。
玄関に向かう途中、高学年のクラスがある、実習中で誰もいない、
兄貴は勝手に入って物色しはじめた。
気乗りのしない僕は早く帰ろうよぅ、なんてゆって教室には入らなかったけど、
兄貴は■■■を見付けて僕に見せた。
これで■■できるぞ!なんて得意げに云う、僕も■■になるのは嬉しい、
2人でニコニコだ。
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