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無意識のデータベース
2024 September / 22 Sun ×
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2000 October / 04 Wed ×
この施設から抜け出るには施設の周りに配置されている警官隊を突破しなきゃいけないだろう、
安易に想像が付いた。
こんな小さな救急車でその包囲網を突破できるとは思えないなぁ、
簡単に出力を上げる方法があるよ、助手席の■■■は云った。
運転手の■■■は驚愕した。それってワタシらのカラダもたないかもよ?
■■■■は、■■■の腕なら出来るって、シートベルトをつけた。
右ハンドルの■■■は、覚悟を決めてエンジンの暴走をさせた。
いちどトランス状態になると止めることは出来ない。
燃料切れまで走りつづけなきゃいけない。
救急車のあった車庫から施設の内壁をぶち抜くと、施設の前庭の広い駐車場に出た。
装甲車までも配備されていて、すぐさま近くの倉庫に壁をぶち抜いて入った。
そのまま倉庫の中を突っ走るしかなくて、警官隊は右往左往していた。
案外楽勝かもしれない。

単身施設の外にでたワタシは後方支援をしようと思って、
施設の周りに配備されている警官をチェックしていた。
既に日が暮れて暗くなっていた。
向こうから小型二輪に乗ったパトロール中の警官がやって来たから足止めをした。
道を聞く。
無線機に施設から逃げ出した救急車の情報が入ってきた。
無事脱出したらしい。
施設の裏手、近くのビルにはブティックなんかも入っていて、一見平和そうなオシャレな街になっている。
ブティックの前には鍵の付いてない400並みのバイクがあった。
モーブ色のタンク、ネイキッドタイプの、ムラセが好きそうなバイクだった。
またがってみるとハンドルロックすらされていなくて、直結しなくてもエンジンがかかったから
そのまま拝借することにした。

住宅地を真っ直ぐ進む、ギアのカンカクが自分のそれとあっていないからエンストギリギリだ。
T字路のクランクが厳しい。
農道に突っ込んだりしても、なんとか真っ直ぐ走って、郊外の道路まで出て来た。
稲刈りの終わった農道を走っていると右手にガッコウがあった。
道があやふやになる。
ガッコウの裏手から出て来た2人連れのオヤジの後を付いていくことにした。

オヤジ達の後を付いていくと、その後ろにも列が出来た。
朝になっていた。
坂道をのろのろと進み、坂の下にあるガソリンスタンドの中を突っ切って総勢10名ほどの一団は歩く。
ガソリンスタンドで足を止めた若者は、坂道を下りて来た連れを待ってスタートを切った。
次のチェックポイントまで競走らしい。
ボクの行く手には男女の恋人らしいペアがイチャイチャしながら歩いているのでイライラしてきた。
ガソリンスタンドを抜け、しばらくあるくと目の前にガラス窓があって、2人はそこで愛の言葉を並べはじめた。
イライラして先を越そうとして文句を言うと、あとから入って来た他のメンバーから冷たい視線を浴びた。
誰かの家の居間の窓の前にいた。
リビングに集結した見んなの顔ぶれは、オヤジ2人、若者2人、子供1人(スケボー携帯)、老夫婦家族3人、先のカップル2人。
そんなこといったってボクは先を急いでいるから。
徒競走のレースルールからみれば自分勝手を云ったのかもしれないけどそんなこと知ったことじゃないから。
強気に出てリビングの窓を開けた。
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