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無意識のデータベース
2024 September / 22 Sun ×
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2001 August / 26 Sun ×
駅の裏路地のほそっこい道、
表の飲食店街の裏側で空調機の室外機なんかが剥き出しで置いてある。
(阿倍野?)
路地には筋ヒトツ向こうの商店街とは違ってたこ焼屋とか焼き鳥屋とかの屋台があって
学生だかサークルだかそんな仲間がいつもそこでタムロしてたりする。

今日は合コンだとかなんとかでその内の数人は出掛けていった。
ちょっと淋しい気もしたが、自分はそんな気分じゃないから家に帰ることにした。

間口3.5mで縦長の奥行き4.8mのコンクリートの無機質な部屋は
床に新聞広告とかポストに入ってるチラシとか散乱していてゴチャゴチャしている。
さむい。
入口から一番遠くにテレビがあってその前に男がゴロ寝している。
入口に近いところに黒いテーブルがあってその上も化粧品とか雑貨とか光物がゴチャゴチャ置いてある。
そのテーブルの近くに自分は座っていて、
脇には小さなラジオかテレビか自分専用のそれを眺める妹も座っている。
ボンヤリした時間だった。
黒いテーブルの上の雑貨に埋もれたケータイがなったので出てみるとヤベで
合コンに来なかった自分を気遣って電話してきたような。
ヤベとタカシはあのスケルトンの螺旋階段のある打ち放しコンクリート造のマンションで一緒に住んでいて、
電話の向こうでタカシの声も聞こえた。
ダイジョウブだから、心配なんぞしてくれてありがとう、と言おうとしたんだけれど
相手の調子に載せられて軽口ばかりで笑い合って言うタイミングを逃した。


40代半ばの男性の手をひいて山の舗装された坂道を登っていた。
山の中腹にあるゴルフ練習場だったか、動物園だったか、
緑のフェンスに囲まれた敷地のむこうに、何かの施設のクラブハウスが見えてくる。
入口から中に入ると、クラブハウスの裏手はキレイに整地されていた。
昔、ここは農地だったんだよ、とその男性に説明する。
畑は均されて植物も育たないような土の色をしている。
2反あった水田も水が抜かれて整地される準備中。1反はウチの水田だった。
クラブハウスから出てきた従業員は男女合わせて3人ほどで、何も言わず、むしろ歓迎しているような表情で僕らを見ていた。
干上がってひび割れた水田に降りていく。
足は滑るほどまだ湿りが残っていた。
この水田の土には肥やしになる微生物がたくさんいて、水が入ると彼らが生き返るんだ、とかなんとか、
「水田」というものの中にあるサイクルを説明しながらオジサンの手をひいてスケートリンクのように滑ってみせた。
オジサンはそんな話を聞いているうちに目に見えない微生物が多少気持ち悪く思えたらしく、
敷地の隅にある倉庫のような囲いに水道の蛇口があるのを見付けそこに行くと口を付けて水を飲んだ。


またケータイが鳴った。
今度はユウイチからだった。一方的に喋っている。
口調は冷静だが言っていることは結局、私の利益を認めず、
自分が責められているのを私に更に責めている。
それが結局は彼の回答なのだ。
冷ややかな気分でその言葉を聞いていた。
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