"みんな"がいるはずの宴会場へ向かっていた。
入り組んだ商店街、ｵｼｬﾚな店が並ぶ細い路地を入ったところに、

"みんな"っていうのは職場の人間か学校のｸﾗｽﾒｰﾄか、
その中のﾘｰﾀﾞｰっぽい青年が、
ﾒｶﾞﾈかけてて少し小さめの青年、

ﾜﾀｼはｷﾞﾀｰを弾いていいらしい、
前にもここで演奏したとき好評で、
ｷﾞﾀｰｹｰｽから取り出して、
少し、変わった形の、
肩掛けﾍﾞﾙﾄが変な風についていて、
普通に背負ってもなんだか変。
ﾜﾀｼはｺﾞｽﾛﾘ？みたいな服着てるらしいな、、、

1人、気になる青年がいた。
ﾜﾀｼはｿｲﾂに恋しているのか、
彼が誰かを追いかけていくというので、もう1人の少女と一緒に館を出た。
日本料理屋をｶｼﾞｭｱﾙにしたｶﾝｼﾞの料亭だった、

自転車に乗るとｷﾞﾀｰがｼﾞｬﾏで。
手にぶら下げて行こう(片手運転)としたが
自転車がｽﾎﾟｰﾂﾀｲﾌﾟの形状だったせいかﾊﾞﾗﾝｽが悪くて
発進したらﾌﾗﾌﾗする。
前方を行く青年が自転車を止めて振り返って待っている。
ｷﾞﾀｰを首にかけた。
やたら黒くて平べったいｷﾞﾀｰ、ｼｮﾙﾀﾞｰﾍﾞﾙﾄをかけるわけでもないのに
取っ手が付いている。なんの取っ手だろう。

料亭をでた路地を左に行くと幹線道路らしい、
2車線の道を渡ってその先にも細い路地、
住宅地の生活道路だ。
(八王子の奥のほうだな、、、)
下り坂になっていて分譲区画の通りに家が並んでいる。
まだ空き地のままの区画もある。

ﾊﾞﾗﾝｽを取りながら、向かってくる車を避けながら、
ﾌﾞﾚｰｷをかけながらｶｰﾌﾞの坂道をおりる。
前を行く青年はこのあたりの住人なんだろう、慣れているせいか進むのが早い。
時々自転車を止めて待っている。

坂道を降り切った住宅地の中を通る道は弧を描いている。
弧の外側は空き地にﾌﾟﾚﾊﾌﾞの物置があって、
そこから谷底になっている。
向こう側の、まだ未開発の森林茂る山がそびえている。
山奥の町の雰囲気、絶景、陽が傾いている。15時ぐらいか。

その弧の内側の区画は公園のように、
人々が集まっていた。
目当ての"ﾋﾄ"はそこにいるんだろうか、と思う。
誰かを守るために誰かを遠ざけなくてはいけない、
前を走っていた青年がいない、

ﾌﾟﾚｽ関係者が何人か集まっていた。
公園の道を挟んで反対側、弧の伸びる先の右側に、
小さな小屋に隠れるように目当ての人物がいた。
60歳ぐらいか、貫禄のある白髪頭のﾋﾞｼﾞﾈｽﾏﾝ？な白人男性、
ﾒｶﾞﾈをかけていて、映画監督、らしい、
傍らに30代後半ぐらいの、
詐欺師のような雰囲気の白人男性、小柄で、目がｷﾞｮﾛっとしてる、
彼が"標的"だということはすぐわかったが、どうしようか。
映画監督っぽいのはまだ喋っているから。

会話の流れの中で詐欺師っぽいのが発砲した、
映画監督も応戦して、詐欺師の腕に弾がめり込んだ。
ﾌﾟﾚｽ関係者や警備員が詐欺師を取り押さえる。
腕の先が無くなったように血糊でﾍﾞｯﾀﾘなのにめり込んだ弾丸から出血していない、
何かの証明のように腕にめり込んだ弾丸を見せびらかしている。

先に到着していたはずの青年が姿を現した。
"標的"が捕まって安心しているようだ。
騒ぎの喧騒はまだ続いていて、日本語でない声が飛び交っている。