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無意識のデータベース
2024 November / 15 Fri ×
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2002 May / 18 Sat ×
湖の真ん中に取り残された形で、
頼りないプレハブ、トタンでできた一軒家から、
私たち一家は逃げなきゃいけない状況だった。
私が抱えてる、生後数ヶ月の赤ちゃん。
町の人の持ってきた古いエンジンの小型ボート、
家の玄関から桟橋みたいなスノコが伸びていて、
家主はボートに飛び移り、その使い方を知っていた。
エンジンがかかったボートは、水面ギリギリまで淵が沈んでいる。
赤ちゃんを濡らさない為に、どこに座ったらいいか考えた。


社長の小型セスナで大阪に向かっていた。
セスナには操縦士、私、社長、秘書、が乗っていた。
上空でANA旅客機を見付ける、
あのシンガリに付けていけば降下航路に入れるはずだ、
というのが社長の指示だった。
旅客機は空港に向かったが、私たちのセスナは、
空港から少し離れた、山間の採掘場跡地のような何もない更地に着陸した。

社長と連れ立って、着いたのは天王寺だった。
しばらく来ないうちに、飲食店街は様変わりしていて、
まるで遊園地のアトラクションの一種のように、
コンセプトに基づいたデザインの外観の建物に、それぞれの飲食店が入っている。
パンの実演販売をしていた、クリスマスのような装飾で、
社長も変わりように驚きつつも、楽しんでいるようだった。
社長は若干28歳ぐらいの、がっしりした体格で、
イヤミにイタリアブランドのスーツなんぞを気取っている。
連れている女性は絵に描いたような水商売の女性だが、23歳だ。
道の向うから、前の店で知合った女の子が近づいてきた。
イミテーションの飲食店街を抜けると、細い路地には昔ながらのアヤシゲなネオンが瞬く。
社長はキャバクラなども経営していて、その店の評判はいい。
彼女は私に、その店に入れてもらえないか、っていう話を付けてもらいたそうだった。
残念だけど、今日はそっち系の商売の話で大阪に来たわけでないし、
私は足を洗ってしまったから、その話はできないよ…と告げた。
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