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無意識のデータベース
2024 September / 22 Sun ×
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2002 September / 07 Sat ×
流れ流れついたのは、
クラブエイ■ア(ペー)のような、コロッセオ風の、
しかし収容人数は200人、といったところかライブスペース。
タイコセットのセッティングも終わって、
■コが打楽器にこだわって、
夜が明けてしまったので、また明日。

天井裏で隠れる様にして一夜の宿を提供してもらったこの屋敷、
嵐が過ぎるのを待っていた。
この屋敷に入ったときからオカシなことに気が付いた。
親のいない子供ばかり4,5人、
時空の狭間で、磁場嵐に取り残された岩場だらけのこの屋敷、
異世界に浮かんでしまっている、
逃げ出さないことには、助かる道はない、
屋敷の主人は巨人の魔物らしい、
彼に見初められてしまったメイドの格好をした女主人はかろうじて人間側、
僕らが逃げることを黙殺してくれる。
2階の書斎、膨大な魔法やら魔術、異世界、歴史の本が並ぶ。
そのうちの、コバルトブルーの本を取り出すと、その奥に何かのスイッチがあった。
それは屋敷、というかこの世界から僕らの知ってる世界への
天井桟敷への道とつながっている入口だった。
女主人が書斎へ駆け上がってきて、もうすぐ家主が帰ってくる、と告げる。
スイッチの奥に、既に天井桟敷にあがって、
本の隙間から顔を出して早く早く、と急かす子供たち、
僕ら、中学生くらいの体格だからそんな簡単に裏に廻れるはずもなく、
モタモタしながら、階下の巨人が女主人を呼ぶ声を聞きながら屋敷の屋根に出た。

岩場に挟まった屋敷が遠ざかっていく。
僕らは全部で8人はいたと思うんだけど、

気が付いたら、プラスチック製の無菌室のような、
清潔なキャビンのような、そんなところで私は目覚めた。
窓の外に流れる雲が見えて、
…近未来のこの施設で、私は1人、誰かのオモチャになっているようだった。
下半身をまさぐられている、
その男は私が意識を取り戻したのに気が付くと、
…丁寧に抱擁してくれた…
その抱擁は、安心と、同時に、不安を、抱かせた。
この男を知っている、
彼のスネ足には幾つか、肉腫が浮かび上がっていた。
彼が元々汚れているのか、それとも、私の所為で汚れたのか。
とにかく、そのまま抱かれることにした。

キャビンのようなコンテナのベッドで、
そこは完全密室でなくて、ランドリールームの一画だってことに気が付いた。
ランドリーの時間で、このシステム化された船(?)のなかで、
その仕事をする彼女達の噂話の声で目が醒めた。
男は眠っている。
ベッドから起き上がる。ランドリールームの窓が開け放たれた。
私たちがココにいることに彼女達は気が付いた風もなく、
システムの悪口を云っている。
上層部の会社からの洗濯物の多さと、約束の時間に遅れること、
悪口はあっけらかんと元気な声で弾んでいて、
…ベッドに眠ったままの川■さんだって、
私は、彼女達と同じ、コンテナの最下層で働いているはずで、
会話を交わすことさえなかったはず。
完全分業のシステムの中で、私たちは暮らしていくのか。

開け放たれた窓から相変わらず青空が見えていて、
空に浮かんでいるようで、雲を切って流れていた。
その青空は、気持ちをドンドン晴らさせてくれた。
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