ﾋｺｰｷの中はまるで座敷に敷き詰められている人々、
さっきまで一緒に移動していた隣人達も出発を待っている。
席に座っていると仕事をしないで女性のﾊﾟｰｻｰ達があちこちに座っていた。
ｸﾘｯﾌﾟﾎﾞｰﾄﾞが回っていてｻｲﾝをした。ｿﾚを次の人に回す。

離陸した飛行機は大陸に向かっている。
遠くの座席に老夫婦が見えた。

海の上を渡っている機体の覗き窓から海上基地を観た。
小さい鉄人28号のような寸胴ﾛﾎﾞｯﾄが作業していて国家機密を垣間見た気分になり、
ｿﾚをごまかすように隣の座席の人に話しかけた。

これからのｽｹｼﾞｭｰﾙはどうなっているか知ってる？

"あっちのｸﾞﾙｰﾌﾟ"という、仲間の一端が仕切っているらしい。
海上からｺﾄﾞﾓ達を乗せたｺﾞﾝﾄﾞﾗに機械室みたいな場所、
宇宙服のような作業服を着た"あっちのｸﾞﾙｰﾌﾟ"の一員に促されて乗る。
ｺﾞﾝﾄﾞﾗは地上？階まで一気に上り、ﾎﾃﾙの屋上ﾌﾟｰﾙのような場所に出る。
流れるﾌﾟｰﾙ、ｼﾞｬｸﾞｼﾞｰ、いろんなﾌﾟｰﾙがある、4人で見て回った。
若い20代中ごろのｶｯﾌﾟﾙ、ﾌﾞﾛﾝﾄﾞに無精ひげの白人男性30代前半、20代中頃のﾜﾀｼ。
ｺﾄﾞﾓ達をかき分けてﾒｲﾝのﾌﾟｰﾙに行く。
泳ごうと思った、下半身を水に沈めてからこれからのｽｹｼﾞｭｰﾙが気になった。
折角の旅なのに自分達でｺﾝﾄﾛｰﾙできないｽｹｼﾞｭｰﾙが腹立たしい、
ｶｯﾌﾟﾙの女性の方も同じように思っていて、そう云うと頷いた。