突き抜ける青空、新緑と緑の濃いのが混ざる山、
ｼﾞｵﾗﾏのようなｺﾝﾄﾗｽﾄのはっきりとした鮮やかな風景、
瀬戸内の島々の間をﾌｪﾘｰで移動中、
ﾌｪﾘｰの上で漁師らしいおっさんが黒いｱﾝｺｳ、と呼ぶ
ｱﾝｺｳではないものを釣りあげた。
(小助さま力丸さまのﾋﾟﾝｸの魚のようだ)
ﾎﾞｸともう1人の若いのはｱﾝｺｳに釣られて海に沈まされた。

海の水は藻が混ざってるのか視界が悪い、
真っ黒、
ｱﾝｺｳは顔が女、体は蛇の、肩と手はあるか、
ｶﾉｼﾞｮは海底の岩のくぼみ、
いつの間にか岩室にいた、
そこに手を入れると白い拳大のﾎﾞｰﾙをくれた。
ﾎﾞｰﾙの中には頭とﾐﾐｽﾞのような体の真っ白なのが入ってる、
たぶん、その生き物の卵、魚類・両生類の卵のような。
ﾎﾞｸは触りたくなかったがもらってしまった。
持った瞬間に割れて、中のﾓﾉが生まれる、
徐々に大きくなって顔はﾎﾞｸらの半分かちょっと大きいぐらいまでになった。
ｶﾉｼﾞｮは笑っていた、
女の顔は奇形なかんじ、目が窪んで黒く光る、鼻がない、口が異様に赤く、裂けている
少し大きくなったｶﾉｼﾞｮの後ろに、もう1人、卵から出たばかりの小さい女もいた。
その小さい方を、触らなければいけない、
となぜか強く思っているのだが気持ち悪くて触れない。
とにかく白すぎて。
古い日本映画をｿﾌﾄな画像で見ているようだ。