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無意識のデータベース
2024 September / 22 Sun ×
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2000 September / 30 Sat ×
移動中。
どこで降ろされるんだろう、そんなことを考えながら、
運転手に任せてこのまま乗ってっちゃってもいいな、と、下心も含んでぼんやり考えてた。
前方の信号で前の運転手が違反警告用紙(半紙状で出来ている薄い紙)に記入されていた。
前の運転手のクルマは直進車線で停まっている。
運転手、サクラはいったん直進車線に入って停車したものの、右折車線に切り替えた。
前のクルマの運転手の違反警告用紙は前回や前々回の反則の赤判が滲んでうっすら汚れている。
もう何度目だ?などと警官に野次られながら苦笑いをしている。
前のクルマは6tぐらいのトラック仕様だからそれも仕方ないだろうなんて思っていた。
車線変更が目に付いたようで、何でこんなとこで車線変更するんだ?と警官が言ってきた。
運転席の窓が開く。警官の声が直に聞き取れる。
警官は言いがかり交じりでナントカ切符を切りたい様だ。
免許証を出すのを渋っているらしく、なんやかやとぼやいている。

電車の乗り換えで待ち合わせまで時間があるので、
後は帰るだけなんだけど、連れ立って構内のコンビニへ行った。
そこへ続く道は煉瓦作りの小さな西洋館風だ。
その奥、雑多な荷物の置き方。100円ショップのような煩雑な、倉庫のように商品が積み上げられていた。
お菓子の山と飲み物、…農作業に使うような地ならし。先が金属の。
そんな刺さると痛そうな地ならしを持ってキヨカは奥の、
入り組んだ事務室みたいなとこで会計を清まして戻って来た。
てゆうか営業時間外だったのかもしれない。
駅のホームに戻ってみるとまだ赤色灯が灯っていて始発までの時間があることを駅員は告げる。
ふと右腕に鈍いささくれ痛みを感じたので見てみると、
小さな針のような足がたくさんある生き物がヘビのようにまとわり付いていた。
針の足は服に絡み付いて引っ張ればベリベリとはがれるがガムテープを剥がす時のような痛みも伴う。
ベリベリ剥しても反対の腕にまた絡み付くのでいたちごっこでなかなか振り払えない。
僕から剥れてもキヨカへ、キヨカから剥がすとレッドへ、イワシは困惑して見ていた。
ようやくレッドが持ち上げるように剥がすと、今度はのっぺらぼうの頭部が四つに割れて奴の口が開いた。
歯も何もない臓器の中身を覗いているようなつるんとした喉。
威嚇している。
芋虫のようなずんぐりとした、それでいて割と長め。
薄い紫色の霞擦りのような綺麗な色の表皮の色。
目は退化しているらしく、鼻孔も見えない。
ようやくはがしたそれをキヨカはさっき買った地ならしの端で刺し、
僕らはホームの駅員室の近くにいて、そこに立てかけた。
駅員室に立てかけてある工具も、熊手、鋤、さっきみた地ならしが並んでいて、
手入れが行き届いているらしく切れ味も鋭いように金属が鈍い輝きを放っていた。
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