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無意識のデータベース
2024 September / 22 Sun ×
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2000 November / 03 Fri ×
[ シーン1:木造2階建、昭和30〜40年代頃様式の下宿、2階の奥の部屋、6畳 ]
部屋の真ん中に四角いテーブル(いわゆるちゃぶ台)、
入口から部屋の正面奥には流し台、入口のすぐ脇に障子戸の窓、西向き、
散らかった下宿の部屋、衣服、食べ残し、オモチャ雑貨類、山積みの雑誌、
無造作に置いてある教科書類、部屋の南側の壁沿いにオーディオ、ミシン(ミシン?)、
窓の脇にアイロン台とプリント布、パッチワークの残骸、クラフトワークの残骸、、、
昼間、誰もいなくなるハズの下宿、今日は配管工事の人がやってきた。
外回りから済む工事のはずだった、東側の窓から工事の人が部屋を覗いた…!
部屋に住んでいないはずの私。
ドタバタと大きな足音が、下宿の中に響く、これはゼッタイ殺される、オモチャにされる、
鬼の首をとったかのように各部屋をこじ開けて覗いているようだ、
2階に来た。
私はパッチワークの残骸の一画に首に巻いていたマフラーを広げて隠れた。
丁度隠し絵効果で、残骸の中に残骸が埋もれていても血走った目では見付けられない。
作業服の男は部屋を睨みながら見やり、そして別の部屋を覗きに行ったらしい、
どの部屋にも私はいないからまた戻ってくるのが想像付いた。
外に出た方が良いかもしれない、そう思って西の窓から傾いている太陽を見た。
部屋の外で女の声と男の声がする。
男は作業服の男だ。何か謝りながら去っていく。
猫を抱えたオバサン。隣の部屋の人だ。優しい声でもうダイジョウブ、と部屋の入口に顔を見せる。
誰もいないはず、そう思っていたのに、オバサンはいたのね。
よかった。助かった。


[ シーン2:真夜中のファーストフード、ウェンディーズ?風 ]
入るとフロアの真ん中に大きなカウンターテーブルがある、トレイが並んで、かなりの混雑。
注文カウンター、レジの前にもなんだか塊の一団。ミンナ高校生みたい。男子も女子も。
真夜中なのになんでこんな賑わっているんだろう?
とりあえず注文したかった。コーヒーが呑みたかった。
…レジの向こう、店員さんの顔。アレ?TVで見るコノヒト…あ!!タイチだ!!(ナンデだ(笑)
えーと、えーと、コイツはなんたら6の〜〜〜(トキオですが。)
制限時間の10秒前タイマー音が聞こえる。ぁぁぁ!答えられな〜い!応えると何かゲームが終わるはず!!
誰だっけ〜〜〜?!
終了。残念でした、と云われ、レジの奥、フロアの右側の方のテーブルへ案内される。
番組製作者サン出演者サンがとぐろを巻いていた。ナガセ風のお兄さんが飲み物を持ってきてくれた。
ジョーシマ風のお兄さんがなんでも好きなもの食べてください、と、キッチンの方から商品をボンボン持ってくる。
焦りながら、番組の趣旨を説明されながら、とりあえず何か手に取った。


[ シーン3:郊外のデパートの駐車場。当のデパートからは少し遠い。住宅地の真ん中。 ]
ココは第3駐車場。とりあえずメインの方に戻らないことには帰れないよ、
そんな風に云うと、■■■■■はテクテクと歩き出した。そっちなの?メイン駐車場。
私たちは4人で来ていて、はぐれてしまっている。
夕暮れの肌寒さ。■■■■■は車の陰を曲がると今度は2段仕立ての駐車場の通路になっていた。
両脇に車が上げられていて■■■■■は水たまりで躓く。傘。雨が降って来た。

しょんぼりと歩いていると高架になっている道路、の背面、鉄板で覆われた「腹」が見える。
白い色の腹は高速自動車道で、それに絡まる蔦のように上空に伸びている黄色い腹のがメイン駐車場へつながっている。
この上だね、自動車先用道路だろうか、ココからじゃわからない。
まるい軽自動車に乗ったトシユキが横付けしてきた。あれ?もう1人は?
トシユキはとりあえずメイン駐車場に行こう、という。クルマに乗り込んだ。
だけど、軽自動車、既に3人も乗っていて、そしてあの急勾配でしょう、上れるのかな?心配になる。

雨の降るバイパス道路、分岐点の黄色いランプが点滅している、真ん中のレーンがメイン駐車場へ続く。
べた踏みのようなエンジン全開音で、エスカルゴ型の軽自動車は勾配を登って行く。

道路の水はけはよくない。上の方に行けば行くほど、道路に水がたまっている。
軽自動車の前に小型のトラックがいる。軽自動車が車間をちぢめて行くとその間の水位は高くなった。
道路も石造りのダンジョンのような、古い西洋の城壁を再利用したようなツクリになっている、
というよりベネチアの水路のようなカンジだ。
トシユキ、スピード落さないとブツカル、云ったと同時にクルマはまるで吸い寄せられるようにトラックに近づく、
コツン、そんな軽い衝撃で。
トラックは勾配の頂上、坂を登りきったところにある、商店街の真ん中、広場の入口で停まった。
クルマは勢いでトラックを追い越し、一旦停まる。が、方向が悪い。店先の軒下だった。
他の迷惑になるだろうと思って移動しようと切り替えした。
もう一度切り返そうと前進したところへ一台の警備車らしいクルマが鼻先を封じる。
逃げようとしているように思われたらしい、ココはジャマでしょう、移動しようと思ったのに!
文句を言った相手はオバサン警官(自警団)だった。私たちの主張は聞きいれてもらえなかった。


[ シーン4:大部屋の拘置所、和室の待合室風、かなりな人数でザワザワしている ]
大部屋の片隅に、簡易取り調べボックスというか、ミーティングルームというか、
簡易間仕切りで仕切られた丸見えの対話室。
ワタシと、ワタシの影は、担当の初老の調査員と向かい合っている。
初老の調査員はさっきの交通事故の話をしている。
…メイン駐車場にクルマを停めているのは本当で、私の身元は■■■■■に確認してくれればアリバイも成立するし
…初老の担当官の反応では、私の無実が証明されたらしい、
で、もうヒトツの事件、そっちの調査官が来るから、そう言って席を外した。

大部屋の方を見ると、同乗者がフタリ、顔を腫らしている。どうしたの?ソレ!!
手前のオジサンが呟いた。ココに入るといろんな罪を着せられるぞ、
彼は元トラックの運転手で家族を探していたのにココにもう何年もいるらしい。
冗談じゃない。
仲間達の顔の痣はオンナ調査官に殴られたり、つねられたり、そんな痕だ。
ふとポケットに何かあるのがわかった。ジーンズの後ろのポケットにカードが入っていた。
マイカル川崎の駐車場チケット券。これで車を駐車してあることが証明できる。
だけどこれは切り札だ、まだ見せられない…そういえばさっきの担当官との会話は証拠になるはず。
初老の担当官はメモを残していってた。一枚一枚めくって内容を確認する。
これとこれは、大事な証拠だ、5、6枚、ブロックになっているメモ帳からちぎって手にする。
オンナ調査官が入って来た。
とにもかくにも彼女に言いくるめられてしまったら負けだ。
そんな気負いでむかう。云うことを否定する。思考が麻痺する前に先の調査メモを見せる。
さっきのオジサン調査員が逆に証明してくれました、私たちのアリバイ。
元トラックの運転手オジサンも味方になってくれた。影はオンナ調査官の話のオカシなトコロを突つく。
オンナ調査官は負けを認める、
調子に乗って他の受刑者の調書も見せてもらえた…

資料室からでてくる私、を、見ている■■■、
■■■に云う、ミンナの本当の名前、知りたい?と訊く。
■■■は、知らなくていい、もう、仲間だから、そんな風に言った。
偶然。
あなたが探している妹、それは私。
私が探していた家族、あなたは私の姉で、あの元トラック運転手は父だった。
ほんと、なんて偶然なんだろ!
手に持ってる皮製のIDカードに刻まれた名前、私の名前、あなたの名前、元トラックの運転手のオジサン、そして私の影。
3人ともお互いを探していたはずなのに、これじゃ見つかりっこないよね!
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