ｷﾗｷﾗしたちっちゃなﾗﾒ入りの小瓶、
天井に色とりどりのﾈｵﾝ管、
ｿﾆｰﾌﾟﾗｻﾞっぽい店内にﾕｳｷと■■と3人でいる。
店内は女子や女子や女子や女子の連れで休日の昼間ぐらいに混んでいる。
目的のｺｽﾒが手に取ってみるとﾊﾞﾁﾓﾝみたいで、
納得がいかないから店長に文句を言わせろとｶｳﾝﾀｰにいう。

僕らの隣に新婚夫婦がいて彼らからｲﾝｾﾝｽのｾｯﾄを貰った、
が、これにもｲﾁｬﾓﾝつけてあわよくば交換してもらおうと思った。
いつしか僕らはｿﾆｰﾌﾟﾗｻﾞの雰囲気とはかけ離れた事務所の
応対ｶｳﾝﾀｰというかｽﾁｰﾙ製の事務机の前に座っている。
ていうか、この事務所、まるで2代目ぐらいの中小の不動産屋のような雰囲気。
対応に出てきた店長は初老の細身の作業服なんか着た、
土建不動産業の特有の臭いのするような人だった。
気圧されるようなはぐらかされるようなﾌﾟﾚｯｼｬｰからか
相当牙むいてまくしたてた、ｲﾝｾﾝｽｾｯﾄからｲﾁｬﾓﾝつけてみたが
ｺｯﾁの手を見抜かれていた。交換失敗だ〜！
ｺｽﾒも巧く言いくるめられていく…負けちゃいかんと思い、
それで、輸入元がどうとか純正ならｼｰﾙが貼ってあるとか一点張りをして
どーにかこーにか正規ﾙｰﾄかどうかはｱﾔｼｲが、とかそんな風に認めさせることには成功したが…
商品交換とか代金返金とかそういうのは認められず惨敗だ。
口が巧すぎる。

新婚夫婦と僕ら三人はその事務所を出て(ｶﾞﾗｽ戸を開けるとすぐ道路！)
すごすごと帰り道を歩いた。
負けちゃったね、とかなんとか、口にすると
夫婦の夫の方になぐさめをいただいた。■ｼﾞｻﾝ似でなんだか安心した。