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無意識のデータベース
2024 November / 11 Mon ×
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2002 March / 21 Thu ×
(1)
電車に乗っていた
■ルーはどこかへ行く途中、
僕もどこかへ行く途中、

何駅か目で、■ルーは降りていった。

…何駅か目で、ナカ■タ、■ノ、シ■ズメンバーが乗り込んできた。
電車の中は騒がしくなる。
シ■スのライブがこれからあるらしい。
シ■ズの3人同士はお互いをあだ名で呼んでいた。
「ヒゲゴン」?
■カジに新しく付いた名前だった。

僕もライブに行く所だったっけ?
ライブハウスみたいな場所、
ライブをやっているシ■ズ、

そして駅のホーム。
田園都市線の、忘れられたような駅のホームにいた。


(2)
パパとママが離婚したのは、たぶん、ここが寒いからだと思う。
ママは寒いのが嫌いだった。
離婚してから、両親には会っていない。
家から2人ともいなくなった。
おばあちゃんと、17歳の「ワタシ」と、
双子の6歳ぐらいの男の子と女の子で暮らしている。

朝はいつもその2人が私を起す。
外へ呼ぶ。
極寒の寒さなのに寝起きの私は学校のトレパンとTシャツ、裸足のままで外に出る。
病気を装っているような気がする。
ガラスのテラスから外へ出た、
朝日を背負っている大人と双子の2人の方に行く。
裸足の足に庭の緑の芝生は思ったより冷たくなくて、
…いつもは女の子の方には手で撫でて挨拶するが、
「取材」?のヒトが来ているせいか、2人に同じ様に足で顔を撫でて挨拶した。
足の裏には泥が付いていて2人の顔が汚れた。
少し気が咎めた。
やっぱり女の子の方ぐらいは手で撫でればよかった。

2人の後ろに影になっている人物がいるんだが、
2人の親だろうか?パパだろうか?
逆光になっていて顔が見えない。
3人はいつも朝、庭に水を撒いている。

おばぁちゃんは時々行方不明になる。
今は電車路線も廃止されたりしているのに、
おばぁちゃんの頭の中には国鉄時代の旧路線図が入っているのだろう。
雪に埋もれて隠れ里みたいになっている
この辺りの集落ひとつひとつをつなぐ路線図。
今となっては見付けるのも難しい。

雪に埋もれた山を、見上げて、「どこに村があるかなんて、わからないでしょ?」
と、4WDを運転している人影に合意を促す。
それでもママもパパもいなくなったのにNTTの支払票やそんなものが家に来るんだ。

高い椅子の上に積まれた参考書や問題集。
それを踏み台にしてもまだ届かない所にある机の上の名義書たち。
椅子の高さは2.5m以上。
眼下にあの双子がいる。
周りにはサーカスか何かを見物に来たような観客まで。
RPGの裏路地のダンジョンみたいなところでその椅子の不安定さと高さに格闘する。

…あー、やっぱり働かなきゃ駄目か。
などと思い、店に行くことにした。

店に行くと普通の和室。
の、つながる一軒家みたくなっていて、
(山梨方面から来た)樹■ちゃんと■■ちゃんがいた。
もらったカードは白2枚(5000円)、黄色1枚(7000円)。
「たまに来るとこうなんだよね」と、嬉しそうに■田は云った。
白二枚のカードはつなげてみるとガン■ムのストーリーの一部になっていた。
誰かが書いた物だった。

ファミレスの片隅でユウ■さんみたいなヒトのケータイかりて、
店に電話しようとした。
そういえばオカネもらってなかった。
17000円。
と、電話はいきなり混線してる様子。
「■■■さん?」と、私の名前を電話の向うの女性の声が呼んだ。
相手はケータイらしく、すぐきれた。
ハテナ?誰?
と、顔を上げると、店の奥から窓際のワタシラのテーブル向かって女性3人が歩いてくる。
ギャル風の3人は、テーブルの前に来ると、街で配られているポケットティッシュを差し出し、
「なんでア■ちゃんを誘ったの?!」
と問い詰めてきた。
ポケットティッシュはどっかのキャバクラの宣伝モノで、
ガン黒の女の子のイラスト。
その3人はア■ちゃんはよいこで、美大とか通ってて、がんばってて、
それなのにまたそーゆう仕事することになって、そんなの酷いとかなんとか
…3人とア■ちゃんは千葉から来たらしい。
ア■ちゃん…3人が話してるのは■ミちゃんのことかなぁ。
といわれても、そこで働いてるかどうかしらないし。
ポケットティッシュ…は、そういえば。

女性に頼まれた。
配ってくれってね。
その女性を紹介したのがト■さんと■馬さんだったと思う。
ヤバイヒトに絡んだ仕事をその女性にも頼んだけど…
女性はただ引き受けただけで、ヤバイヒトにはばれんだろう、
と考えたんだけどな…

なんてことを思い出した。
ファミレスの外でその3人に、
「女のヒトに頼まれた、ティッシュ配りは。そのヒトはそうやって
(ダンボールの一列ごとに)人に頼んでた」
まで云うと3人は後ろに待機していた黒い高級車の中のヒトに報告。
3人はSP2人とヤバイヒトと一緒にその車で走り去った。
アレ?そんだけでよかったの?
…ヤバイヒトにばれてんだけど!
っていうか、きっと、私が思ってる女性と、あの連中が思ってる女性は違う人だな、
きっと。
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