私の住んでるﾏﾝｼｮﾝ（15,6階建て一人暮らし用）のむこうには青い田園。
家から出て、それを見上げた。
最近出来たばかりの住宅地。
ﾏﾝｼｮﾝを挟んで住宅が建っている。この区画の面積は田んぼ一枚分。
生活道路くさい２車線になりきれない道路を挟んで向かい側にはずらりと住宅が並ぶ。
その狭い道路にもバス停があって、私は出勤の為にそこへ向かっていた。
「ﾒｱ行くんでしょ？俺も行くから一緒に行こうよ。」とﾜｺﾞﾝ車の男が声を掛けて来た。
時間は午後４時半頃。
ﾜｺﾞﾝ車の中には彼の友人達--男性１名女性２名--もいて、彼の風俗遊びを茶化す。

彼の運転するﾜｺﾞﾝ車は狭い道で切り替えしをしてる車の後ろに付いてしまって、しまった、と彼は云う。
どうやら浮かれているらしい。

奥の座敷には既にｱﾕﾐとﾕｳｷとﾘﾅがいた。
こたつに入って寝転んでいる。
外のひかりが入ってこない暗い奥座敷は、柱や鴨居が黒の漆塗りだ。天井も高い。
ぼそぼそと喋っているとｵｷｬｸｻﾝが入ってくる音がした。…さっきのﾜｺﾞﾝ車の男だ。
時間は午後５時過ぎ。
ぬかりなく昼間料金で遅番ｼﾌﾄで遊ぶため。
ｱﾕﾐはむかつくー、といいながら部屋を出ていった。

奥座敷で、こたつにはいらないで布団に包まってｺﾞﾛｺﾞﾛしながら、
おなじくｺﾞﾛｺﾞﾛしているﾘﾅと他愛ないこと喋っていた。
座敷の床は、ござが敷いてある。社長のｼｭﾐからするとそれなりにいいもののはず。
だけど年季が入ってるせいか、ぼろぼろになってた。
ぼろぼろになってるござをいじっていると、
（さっきまでﾘﾅだった）ｷﾖｶが、こないだのｱﾝｹｰﾂ、見る？とゆって。
（部屋の様子は私の生家になっていた。和室で。北側に縁側のある２階の部屋。）
ｱﾝｹｰﾂは５,６枚ある。
−−BsやDrの決定打がない。
−−ﾄｳｷｮｳDJｼｮｰ！
一枚目は、僕ら遊びでやってるのにしっかり感想書いてくれるんだー、と感心。
２枚目は意味不明。てゆうか番宣ってゆうか。ひやかし。
そゆ感想のが正解のような気がするよ…
ﾚｯﾄﾞが呼びに来た。

生家の一階は、襖を取り払うと仏間、座敷、座敷、と、逆Ｌ字型に繋がる仕様になっている。
手前の座敷にはﾊﾞﾝﾄﾞのﾒﾝﾂ。それから僕の同級生（?）数名。
ｼｭｰｽﾞにこだわりがあって、脱着可能なｻﾎﾟｰﾄﾀｲﾌﾟの中敷きを丁寧に足に巻いてから履いてるのは同級生。
新品らしい。そーゆーもんなの？めんどうくさ。
次の間と仏間の間ぐらいに僕ら−−僕とﾚｯﾄﾞとｷﾖｶー−−の荷物があって。
ﾚｯﾄﾞは何か忙しく動いてるんだろう、僕とｷﾖｶはだらーっとしてた。

そこにｹﾞｽﾄ（?）のみなさん−−ﾒｸﾞﾐ、ｹﾞﾝちゃん、ｻｸﾗ（サポート）他−−がやってきた。
仏間は暗めのｺﾝｸﾘｰﾄ打ち放しなかんじのｶﾞﾚｰｼﾞ仕立てで、
そこに時間潰しでﾒｸﾞﾐとｹﾞﾝちゃんが戯れたりしてる。
そして、ｷｮｳｲﾁがやってきた（遅刻）。
紙袋に靴の絵。袋から新品のﾄﾗﾃﾞｨｼｮﾅﾙｼｭｰｽﾞ。くすんだ薄茶ともﾋﾟﾝｸとも見えるｽｴｰﾄﾞ風の。
「へー、■■■■■？（ｱﾙﾏｰﾆ級のﾌﾞﾗﾝﾄﾞ。通好み）すごいねぇー」と、ﾒｸﾞﾐはうらやましそう。
このﾌﾞﾗﾝﾄﾞへのうんちくをたれながらｷｮｳｲﾁはそれを履き、感触を確かめる。
この日の為に用意したとか、しないとか。

（一体何を待ってるんだろうね？）
だらだらｷｮｳｲﾁとおしゃべりしながら準備が出来るのを待つ。
次の間には宴会の準備が出来てゆく。
ﾒｸﾞﾐとｹﾞﾝちゃんとｻｸﾗがｶﾞﾚｰｼﾞ仏間でちくっとおどってみせてた。
じゃぁ、試しに音楽流してよ、みたいなｶﾝｼﾞで、音楽が流れはじめた。

こ、このﾍﾞｰｽﾗｲﾝは！横にいたｷﾖｶと顔を見合わせる。
もしかして[ﾊｲﾃﾝｼｮﾝ]かなぁ？
でも、大先輩の曲にもこのﾍﾞｰｽﾗｲﾝあるんだけど？！
と、歌詞付き部分にﾒﾛﾃﾞｨは突入。
…どっちでもなかった。ほ、他にもあったんだね、こんな曲…
２曲、３曲とﾃｰﾌﾟは流れる。うーん、なにこの選曲…ﾀﾞｲｼﾞｮﾌﾞ？

ｻｸﾗイはｷﾖｶのとこへﾘｽﾄ表を持ってやって来た。ｹﾞﾝちゃんもやって来た。
選曲した曲の説明をする。ｷﾖｶのとなりの僕は覗き込むように話を聞いてる。
ﾘｽﾄ表は書き足したり二重線打ち消ししたりで…
こっちにきてからずーっとこれを作ってたのかぁ。ご苦労様です。
そんな様子を少し離れたところで我関せず風にながめてるﾕｳﾀ。いつもよりﾀﾞｰｸｶﾗｰの服装（でも半ｽﾞﾎﾞﾝ）。

そうゆう風にして、一段落付いたから僕とｷﾖｶはちくっと買い物行こうと思った。
買い物ってゆっても自販機ってゆうか、その程度？
そこへ、台所にいる祖母からこれもｵﾈｶﾞｲ、とゆわれる。ﾚｯﾄﾞにﾒﾓにかき出して、と頼む。
ちくっとｻｲﾌとってくる。荷物んﾄｺに忘れてきちゃった。