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無意識のデータベース
2024 September / 23 Mon ×
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2000 May / 08 Mon ×
同じ道。
同じ設定。
それを判ってるかのように後戻りする。
風通しのよい砂利道。両側はがけになっているらしい。
道の向こうには今出て来た鋭角の、白い、スペースオペラ物にありそうな城。

その中の。地下に続く炭坑のようなその通路は、今迄見向きもしなかった。
見ようとすれば、知ろうとすれば、自ずと道は開かれる、の典型のように。
地下に続くその入り口に、案内役の女性が立っている。
僕と、仲間の少女は彼女の後に続いて地下への階段を降りていった。
足元が見えないほどの闇の向こうに、オレンジ色の鈍い灯かりがチラホラしている。
…案内役の彼女の家らしきその広めの巣窟に案内された。
中には、7歳ぐらいの少年と、長らしい老人、そして、彼女。
巣窟は、僕らが入って来た入り口のほかに、右手にも何個か穴があいていて通路から行き来できる。
僕らが入って来た入り口の右手がダイニングテーブルになっていてその奥がキッチン。
さらに奥への入り口があって、その向こうはタブン、彼らの寝室になっているはず。

案内役の女性がキッチンに立って、どうやらお茶の用意をしているらしい。
通路を行き来する地下に住む人々が見える。
テーブルからその様子を見ていた長らしき老人は、僕らになにか訊ねる。
二言三言会話を交わすが、僕はさっきの一団が気になっている…
一団のなかで一番やんちゃそうな老人がここへ入って来た。
■■■■■■とゆう秘薬を飲んで、彼らは特殊な能力を付けるらしい。
その老人は■■■■■■を勝手知ったる長の部屋、といった様子で
引き出しの中から取り出し、呑んで、
大声で部屋の中の人に話しながらまた出ていった。
…その、■■■■■■とゆう秘薬の所為で、彼らは老人に見えるが、実はまだ、10歳にも満たない、子供だったのだ。

老人に見えるその子供たちは、はっきりゆえば■■■■■■に見放された無能者とゆうことらしい。
オーバードライブを起こしている…と。
ヒドイ叫び声と雷鳴が鳴り響く。
さっき、■■■■■を呑んだばかりの彼が。カラダから肉腫を膨張させながら部屋に入って来た。
変形が始まっている。宙に浮く。コトバが失われて逝く。
…肉のカタチは。(FFのヘビーモスさながら。
こうやって地上のモンスターは生まれるのか?
キッチンにいた女性は部屋にいる少年に号令を掛ける。
彼は、膨張し怪物になって逝くその物体の中に飛び込んだ。
天井にまで上がって、なおも浮力が増え続けるその物体がボコボコと変形したかと思うと、
中から少年が血まみれで出て来た。
肉は浮力を失い、べちゃ、とおちる。アタリは蒼白い電気色に輝いていたのが少し落ち着く。
少年は言葉を吐き捨てて、こんなのあたりまえだ、とゆわんばかりに、軽蔑の視線を肉塊に落す。


明るくなったその部屋は、まるで地上に出てしまったかのようだった。
人が増えている。
ピアノを演奏している人。その周りにいる人。雑談する何組かの人々。(ヒエロニムスの楽園さながら。
あの曲を、いまなら再現できる、と思った。
僕がいつも、その家に行くと弾いていたピアノに向かう。
頭の中に記憶されているベースコード。左手で和音をとる。
うまくリズムが刻めない。
右手のメロディが左手の伴奏に邪魔される。
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