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無意識のデータベース
2024 September / 23 Mon ×
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2001 March / 03 Sat ×
「コンサートホールに使われてる、あのイリュージョンを演出する三面ライトを知っているかい?」
コンサートホールの3階までぶち抜きの柱に蜂の巣のように連なってるライトボックスの数々、
南京玉簾みたいにパタパタと色を変えてステージを照らしている、
ステージに背を向けてそのライトボックス達がチャンとシゴトをしているかどうか見ていた、
「あの構造は2つの■■に挟まれて■■■が転がるようになっているんだ(イメージはディーゼルエンジン)」
だからぁぁやってパタパタ、中の■■■が転がる音がするんだね、

「その原理を応用してできたのがこのギャザリング■■■!!ブレイキングの必需品!!」

ダンススタジオみたいな板張りで全面ガラス、中央に全身ピンクのパンク風のいでたちの女の子、
奥にすらっとした男性、手前のテーブルにギャザリング×××が山と積まれている。
今日はそれを使ったダンサー達のイベントの筈だったけどかかっている音楽も虚しく、
ピンクの女の子の、つまんな〜い、という一言で余計つまんなさが倍増した。
集客も悪くて、12,3人しかいないし、
ピンクの女の子と一緒に出ていった男性はアリノ(よゐこ)だった、
…僕の連れはミーシャという、このクラブの(出演の)常連で、バイト先でイッショだった子だ、
そうそう、アリノもよくここに来る、ミーシャはピンクの女の子の正体に気が付いた、チアキだった。
ミーシャの、あれチアキじゃない?って一言で、僕らはステキなことを思い付いた。
今日のイベントはノリも悪いし、シッパイだ、だからそうだ、

チアキさんだよねー?!一曲唄ってくれないかなー?!ギャラはカンパになるけどー!!

このクラブのフロアから外への出入り口はモロ、プレハブ小屋のツクリで、
なーんにもない空き地(資材置場?)に建ってるみたいだった、
空き地の向こうの道路に誰かを見送っていたアリノとチアキは僕の声に反応して戻ってきた、
嬉しそうだった、オッケイみたい…
ミーシャや僕や、そのへんでダラけてた人たちまでショーの用意に取り掛かる、
フロアの照明を落す、ミラーボールを回してみる…フロアの中央にあるミラーボールより、
鏡の上にあるピンクの丸いライトボックスの方がチアキには似合う、
と思ってスイッチを入れてみたら変なシェードが付いていてその中をボールがグルグルまわる。
照明としてはいいんだけどその音が壊れた扇風機みたいで惜しみながら断念した。

ここのクラブはドリンクはショーが始まる前に全員がとりに行くことになっている、
全員にドリンクが渡るまでは演目は始まらないんだ、
店の人にドリンク取りに来て、と云われる客達、ゾロゾロ行く、これで正式に(?)飛び入りオッケイ、
フロアの奥に向かって左の壁の奥に下に降りるデッキがあって、
デッキには公衆電話とか自販機とかそんなのがあって、
その向こうの螺旋状の階段を降りていくとちゃんとしたショットバー風情のドリンクバーがある、
僕らはチアキをエスコートして下に降りようとした、
そこのデッキで下からドリンクを持ってきてたアリノに鉢合わせした、
あのヒトここ、おきにいりみたいだ、よく来るもんね、
…そーぅいえばチアキさん、最近■■■■と別れたでしょう?
アレはマズイよーぅ、僕ら知らないのにTV観てるだけでもわかるんだもん、
そんな話をしながら降りていくとそこにユキがいた。
僕はユキに捕まって、右にチアキをエスコート、左ユキ、
ふたりの、キャー、元気ィ?とかそんな会話に挟まれてしまった。
ユキは酔っているのか僕の頬にチュー。チアキには口にチュー。オイオイ。手もシッカリ握られてる。

2人を急かしてドリンクバーの前へ来た。近況を話している、ツモルはなしがあるようだ、
ユキはこの奥の更に下にスタジオをイッコ構えていて、そこで創作したり着ぐるみを着たり(←?)している、
僕がビールを頼んでいる間、ミーシャとチアキとユキはB2のスタジオにキャーキャー消えていった。
ふとサイフの中を見るとチャンとしたお札が一枚しかない、しかも千円札。しかもそれでドリンク代を払って仕舞った。
小銭がジャラジャラ入ってる…あとは金券、タダ券、割引券。
ギャラはカンパで、って言っても小銭しかないし、っても1000円以上は有りそうだけど、
でもいいだしっぺがジャラジャラ小銭でヤバくないかなぁ、
それにしても3人遅いなぁ、と、B2の階段を覗きに行ったら3人が出てきた、
カウンターにあったはずの自分のビールジョッキがどれかわからなくなってしまってる、
あー、もう、いいや、ほらチアキさん、みんなお待ちかねなんで、

そうやって階段を上がっていく、フロアとデッキの間の重い黒いカーテンを開く、
その隙間からチアキを促してフロアの中央へ行くように指示した。

…拍手の中、
そこはそのクラブの系列の結婚式会場の白い大理石のアテネの宮殿跡のようなロビー。
来賓客はミナサン披露宴会場へ移動中、そこに集まってもらった、
花嫁と花婿への祝福の歌に成る筈だった、人垣の向こうでチアキが小さく見えた。
ココでは演奏も何もないからアカペラで唄ってもらうしかなかった、
あの歌の最初のフレーズ、次の小節、
「…次、なんだっけ?」
困ったような顔をしてチアキがこっちを見る、
アレレ、どーしよう、プロでしょう、君、
「…唄ってないからわすれちゃったよーぅ!」
こんなことなら歌わすんじゃなかった、がチアキかわいそう、遊びに来てこんなとこに立たされて。
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