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無意識のデータベース
2024 September / 22 Sun ×
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2000 March / 15 Wed ×
通りに面したその小さなお店は、お針子さんのお店で。
トイレの裸電球ぐらいしかないような明かりの中でなぜか仕事をしている。
窓の外には大通りの交通が見えた。
そして大家さんが窓を叩いた。

今度の卒業式には、昔卒業できなかった子供たちも呼ぶ、と、
ドラキュラ伯爵のようないでたちの大家さんがゆう。
講堂にはすでに卒業式用のどん帳がはられていて、合唱隊が練習をしていた。
せまい講堂の右半分には卒業生のお針子さん達がキチンと列をつくってならんでいた。
が。
どん帳の向こう側から現れたのは、棺桶の行列だった。
お師さん!失敗です!口を抑えて、僕は思った。
泣きそうになりながら。

お師さんは森の中にいた。
その、棺桶たちは、葬られた忍者の村の、少年兵達だった。
…そのうちの1人が、お師さんに興味があったらしく、戦いを挑んだ。
お師さんは、とっさに裏技で、彼を消してしまった…。それだけ、ゾンビ忍者は強かった。
丁度、その場面を、頭領の、ゾンビ少女が見た。激しく怒りを表す。
ゾンビ忍者の強さを知ってしまったお師さんは、素直に敵わないとおもう、
が、言い訳すら聞いてくれないような状態だ。
それに、さっきの裏技。を、また使えば、彼らまでを相手にしなくちゃならない。
そのゾンビ少女を慕っているほかのゾンビ忍者が既にお師さんをとりかこんでいた。

「まずいですよ、お師さん〜」お師さんのシュミで和室の掘りごたつの部屋。
兄弟子がゆう。そうですよ、と、ぼくもゆう。
とりあえず、彼女のお兄さんに話を聞いてもらって、謝って、
何とか赦してもらいましょうよ、とかなんとかゆっていると、
当のゾンビ少女の兄者が足音も荒々しく、その部屋に入って来た。
…だったら、そいつをおれにくれたらゆるしてやる。
え?ちょっと、まて、よ、ぼぼぼ、僕?
おまえは白くてキレイダヨナ、とかなんとかゆわれてる。ぼく。
云うが早いか、抵抗できずに僕は抱えられてしまって、いきなり首筋に吸い付かれてるんですけど。
ちょっと!兄弟子も!お師さんも!助けてくださいよー!!
ゾンビーのわりには暖かい感触だ、なんて思いながら。
縁側を兄者ー!兄者ー!と、まだ怒りが収まらない様子でゾンビ少女がドカドカ歩く音。
僕はーっ!!
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